経済産業省と独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は6月28日、二酸化炭素(CO2)を地下に貯留する「CCS」技術の事業化に向け、新潟県の東新潟地域を含む国内外9件の事業を重点支援すると発表した。2024年度は事業者が設備の基本設計などを進めるため、計204億円を支援する。

 政府は2030年までの事業開始を目指している。東新潟地域は23年度に引き続き選ばれた。石油資源開発(JAPEX、東京)、東北電力(仙台市)、三菱ガス化学(東京)、製紙大手の北越コーポレーション(長岡市)が参画する。工場や発電所から排出されるCO2をパイプラインで既存の油ガス田へ輸送し、年間約140万トン...

残り9文字(全文:309文字)