
農家に泊まり溝切りを体験する麒麟山米づくり大学の受講者=阿賀町日野川甲
米作りから酒造りまでを1年かけて学ぶ、新潟県阿賀町津川の麒麟山酒造主催の「麒麟山米づくり大学」で2期生の活動が始まっている。2024年の今期は初めて受講生らが酒米農家に1泊し、朝の農作業を体験。農家の生の声に触れながら農作業を実践することで、米や日本酒への思いを深めていた。
阿賀町日野川甲の清野(せいの)主一(しゅういち)さん(70)の山あいの田んぼでは6月16日、朝からの強い日差しの中にエンジン音がこだました。この日行ったのは田んぼに排水用の溝を設ける「溝切り」。清野さんが「これをちゃんとやらないと水はけが悪くなり秋のコンバインが困る」という作業だ。受講生は、初めての作業に戸惑いつつ、汗と...
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