船舶が遭難した際に命を守る技術を学ぶ海上訓練が7月11日、新潟市中央区の新潟西港で行われた。参加した船員らが海面から救命いかだに乗り込み、海では身動きが取りづらいことを体感していた。

 船舶事業者らでつくる船員災害防止協会が主催し、約50人が参加した。船外への脱出が強いられる遭難では、船員は救命いかだに避難する。このため、訓練ではいかだの正しい使い方に重点を置いて取り組んだ。

 救命いかだが海に投入されると、専用の救命胴衣を着た参加者2人は円滑に乗り込んだ。ただ、逆さになったいかだをひっくり返して元に戻す訓練では悪戦苦闘。船員災害防止協会北陸信越支部の齋藤昌志事務局長は「繰り返し訓練するしかない...

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