
新潟地裁
東京電力柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。の周辺住民らが東電を相手取り、柏崎刈羽原発の運転差し止めを求めた訴訟の第44回口頭弁論が7月17日、新潟地裁(鈴木雄輔裁判長)であった。裁判長の交代に伴う更新弁論が行われ、原告側は柏崎刈羽原発で重大事故が起きれば周辺住民の人格権侵害は避けられない上、東電は事業者としての適格性を欠いていると改めて主張した。
原告側は、柏崎刈羽原発敷地周辺の活断層かつて地震を引き起こし、今後も同じような活動をする可能性がある断層。断層の中でも、過去の一定期間に繰り返し動き、地震を引き起こした断層は、将来も同じように活動する(ずれ動く)可能性があると考えられている。日本ではおよそ2000の活断層があるとされる。について、東電の評価が不十分で「想定を...
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