苗場酒造が新たに建設した酒蔵。2階に見学者通路を設けた=津南町下船渡
苗場酒造が新たに建設した酒蔵。2階に見学者通路を設けた=津南町下船渡

 苗場酒造(新潟県津南町下船渡)が新たな酒蔵を建設し、現在の酒蔵の裏手に建物が完成した。主力商品の一段仕込みの生酒「醸す森」を年間生産し、全体の売り上げは現在の約4倍を目指す。蔵にはガラス張りの見学者通路を設け、新たな観光拠点化を図る。

 苗場酒造は1907(明治40)年創業の老舗。2013年に観光や不動産などを手がける「エンゼルグループ」(湯沢町)が経営を引き継いだ。

 これまでの酒蔵は老朽化し、機械化を進めることが難しく、真夏に高品質な酒造りは困難だった。国道405号の歩道拡張で倉庫などの移転が必要となったこともあり、酒蔵の新設を決めた。

 新たな酒蔵は2023年11月に着工し、建物が7月初めに...

残り323文字(全文:623文字)