
被爆者の手記や詩をもとにした朗読劇の練習をする「葛の葉」の団員ら=新潟市北区東栄町1
新潟市役所で8月6日に開かれる原爆の犠牲者を悼み平和を考える集会で、新潟市北区の市民劇団が被爆者の手記を元にした朗読劇を上演する。広島と長崎に原爆が投下されてから、今年で79年。被爆の実相を知る人の減少や高齢化が進む中で団員は「伝えられる人が伝えなければ」と思いを強めている。
朗読劇を行うのは、北区の市民劇団「演劇くらぶ『葛(くず)の葉(は)』」。約30年前、原爆をテーマにした朗読劇に感銘を受けた代表の白神道子さん(73)が設立した。現在は20〜70代の幅広い年代の団員が所属し、学校や公共施設などで公演を行う。
集会での演目は「夏の空-1945 あの日あの時-」。被爆者の手記や詩を編集して脚...
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