能登半島地震で液状化被害を受けた宅地の復旧支援事業に関する説明会=8月11日、新潟市西区
能登半島地震で液状化被害を受けた宅地の復旧支援事業に関する説明会=8月11日、新潟市西区

 新潟市は8月11日、能登半島地震2024年1月1日午後4時10分ごろに発生した石川県能登地方を震源とする地震。逆断層型で、マグニチュード(M)7.6と推定される。石川県輪島市と志賀町で震度7を記録し、北海道から九州にかけて揺れを観測した。気象庁は大津波警報を発表し、沿岸部に津波が襲来した。火災が相次ぎ、輪島市では市街地が広範囲で延焼した。液状化現象水分を多く含んだ砂質の地盤が、地震による強い揺れで液体のように流動化する現象。地表に水や砂が噴出したり、地盤が沈下したりする。土管やマンホールが浮き上がることもある。埋め立て地や干拓地など、緩い砂質で地下水位が高い場所で起こりやすい。条件を満たせば内陸でも発生する。1964年の新潟地震では橋や鉄筋コンクリートの建物といった大型構造物が崩れ、対策工法の開発が進むきっかけになった。阪神大震災や東日本大震災でも発生した。の被害を受けた宅地の復旧支援事業に関する説明会を、新潟市西区の黒埼市民会館で始めた。出席した約200人の市民からは、復興に向けた後押しになると歓迎する声があった一方、工事のめどが立たず期限までに申請できるかなどを懸念する意見も相次いだ。

 説明会は、事業の申請受け付けを8月13日に始めるのに合わせて実施。中原八一市長が冒頭、「説明の内容を十分検討し、住宅再建を...

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