
トビウオの不漁で休業を決めた「両蒲」=佐渡市両津湊
新潟県佐渡市両津湊の水産加工会社「両蒲(りょうかま)」が2024年夏、生産を停止し、休業している。主力製品「とび魚すりみ」の原料であるトビウオの不漁が原因。年内をめどに事業を清算する方針で、60年の歴史に幕を下ろす。山口裕社長(62)は「残念だが原料がないのでどうにもならない。近年不漁が続いていたが、こんなに突然揚がらなくなるのは想定外だった」と肩を落とす。「とび魚すりみ」は佐渡で長年愛されてきた郷土食で、島内から惜しむ声が上がっている。
「とび魚すりみ」はほかの魚をブレンドしないトビウオ100パーセントが人気で、大半を島内で消費し、一部を新潟市のスーパーなどに...
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