
県内で脱炭素事業に取り組む企業などが、新潟県の可能性や今後の展望などを語ったシンポジウム=8月29日、新潟市中央区
温室効果ガス排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」の新潟県内での推進をテーマにしたシンポジウムが8月29日、新潟市中央区の朱鷺メッセで開かれた。水素エネルギーや二酸化炭素(CO2)を地下に貯留する「CCS」事業に取り組む企業などが、新潟県の可能性や今後の展望について報告した。
新潟県が主催し、オンラインを含め約350人が参加した。
東京工業大名誉教授の岡崎健氏は、新潟県で水素エネルギー事業に取り組む際の利点として、沿岸部に火力発電所や化学工場などの産業が集積していることや、ガスのパイプラインが広域的に整備されていることなどを挙げ、「水素利用をスケールアップ(規模拡大)するための要件を...
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