
美守小の観察池で咲いたオニバスの花=8月21日撮影(三和の自然と地域を育む会提供)
絶滅が危惧される希少植物オニバスが今年も新潟県上越市三和区で開花した。住民団体が区内の群生地だった谷内池で採取した種を人工繁殖させたもので、開花は3年連続。三和中学校と連携して育てており、三和中のプールや株を移植した美守小学校などで紫色の花が時折水上に姿を現している。一方、自然繁殖の取り組みが行われている谷内池での開花は虫害により今季も難しい見通しだ。
国や県の絶滅危惧種に指定されているオニバスはスイレン科の一年草。種で繁殖し、水面に浮かぶとげに覆われた丸い葉は大きなものは直径約2メートルにもなる。
谷内池のオニバスは、ジュンサイやハスなどが繁茂した影響で2013年以降、開花が確認されていな...
残り532文字(全文:832文字)