
屋台の綱を持ち、坂を一気に駆け上がる引き手たち=9月4日、村上市瀬波浜町
漁師町に秋の訪れを告げる瀬波大祭本祭の屋台巡行が9月4日、新潟県村上市の瀬波地区一帯で行われた。見せ場となる夜の巡行では、秋風が感じられる中、5台の屋台がちょうちんを揺らして町を巡り、引き手の熱気あふれる声が響いた。
瀬波大祭は西奈彌(せなみ)神社の例大祭で、村上大祭、岩船大祭と共に村上三大祭の一つに数えられる。2024年6月、村上市は文化庁の日本遺産「北前船寄港地・船主集落」として認定を受け、瀬波大祭は構成文化財の一つとなっている。
午後8時ごろ、船を乗せた浜町の屋台を先頭に5台が神社前の坂に到着。引き手たちは太鼓や手拍子に合わせ木やり歌を歌い上げると、一気に坂を駆け上がり、両脇に詰めかけ...
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