「つらいことはなくて楽しかった」と笑顔で12年間を振り返る櫻井和花さん(右)、田中未知さん=新潟市南区西萱場
「つらいことはなくて楽しかった」と笑顔で12年間を振り返る櫻井和花さん(右)、田中未知さん=新潟市南区西萱場

 新潟市の指定無形民俗文化財「角兵衛獅子の舞」が9月22日、新潟市南区月潟地区で開かれる月潟大道芸フェスティバルで披露される。高校卒業を機に引退する、いずれも3年の櫻井和花(はな)さん(18)=東京学館新潟高=、田中未知(みさと)さん(18)=北越高=にとっては、これがラストステージだ。12年間練習に励み、地域の歴史を紡いできた2人は「今までで一番いい舞台にしたい」と意気込んでいる。

 角兵衛獅子の舞は江戸時代に始まった伝統芸能。獅子頭を着けた子どもたちが、ブリッジのまま横に移動する「カニの横ばい」や、中腰になった相手の背中にもう1人が立つ「唐子(からこ)人形お馬乗り」などの技を次々と繰り出す。...

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