
朝日酒造がジンを製造するために建設した蒸留所=長岡市
蒸留酒ジンの人気の高まりを受け、新潟県内酒造会社などが相次いで製造に参入している。甘くなくて食事と相性が良く、自然由来の原料で千差万別の香味を表現でき、ウイスキーと比べても製造のハードルが比較的高くないことも背景にある。日本酒市場が縮小する中、若者ら新たな顧客獲得へしのぎを削る。(報道部・江森謙太郎)
「世界的にマーケットが拡大し、さらに伸びると見込まれていることが大きかった」
9月12日に蒸留施設「越路蒸留所」を竣工(しゅんこう)させた県内酒造最大手・朝日酒造(長岡市)の牧野恭取締役経営企画部長は、式典後の記者会見でジン製造の動機を語った。
県酒造組合のまとめでは、2023年の県産日本酒の...
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