
胎児性水俣病患者の坂本しのぶさん(右から2人目)と、カメラマン豊田有希さん(左)のギャラリートーク=9月23日、新潟市北区前新田
熊本県水俣市の胎児性水俣病熊本県で1956年に公式確認された病気で、その後、新潟県の阿賀野川流域でも集団発生した。毒性の強いメチル水銀を含む工場排水で汚染された魚介類を食べた人やその胎児が水銀中毒を発症し、亡くなった人も多い。症状は感覚障害や運動失調、視野狭窄(きょうさく)など。外見的な異常は現れずとも、手足のしびれや頭痛などに悩まされ続ける人もいる。患者坂本しのぶさん(68)と、坂本さんの日常を撮影する水俣市在住のカメラマン豊田有希さん(36)が9月23日、新潟市北区の新潟県立環境と人間のふれあい館を訪れ、2人の活動についてトークを交わした。坂本さんは、水俣病について「二度と起きないように、多くの人に知ってほしい」と強調した。
坂本さんを被写体とした豊田さんの写真展が、新潟県立環境と人間のふれあい館で開幕したのに合わせたギャラリートーク。水俣病について学ぶ新潟県の大学生ら約40人が耳を傾けた。
豊田さんは、坂本さんがスーパーで...
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