
構成資産の一つとされた西三川砂金山の水路「筑後江」=佐渡市下黒山(佐渡市提供)
国連教育科学文化機関(ユネスコ)は10月2日までに、世界文化遺産1975年に発効した世界遺産条約に基づき、歴史的建造物や遺跡を対象にユネスコが人類共通の財産として登録する。国内では姫路城などが登録されている。世界遺産にはほかに、貴重な生態系などの自然遺産と、文化と自然の要素を併せ持つ複合遺産がある。登録の可否は世界遺産委員会が決める。に登録された「佐渡島(さど)の金山」について日本が提出した推薦書を公開した。正式な推薦書は登録されるまでは非公開で、原案の概要のみが明らかになっていた。推薦書によると構成資産は「相川金銀山」、「鶴子銀山」、「西三川砂金山」に西三川の水路を加えた計22としている。
ユネスコのウェブサイトで公開された推薦書は、2023年に政府がユネスコに提出したもので、英語で279ページにわたる。24年7月の世界遺産委員会で決まった北沢地区の除外などは反映されていない。
推薦書は、有識者による「佐渡金銀山世界文化遺産学術委員会」を中心に作成。政府が...
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