
外壁の修繕工事のため、足場が組まれたカトリック佐渡教会の聖堂=佐渡市両津夷
築137年に上り、新潟県内最古の教会建築とされる「カトリック佐渡教会(旧・両津カトリック教会)」=佐渡市両津夷=の聖堂を保存しようと、信者ら有志が「守る会」を結成した。老朽化が進む建物の修復作業に取り組み、文化財指定も視野に調査する方針で、活動資金の寄付を呼びかけている。
「守る会」によると、佐渡教会は明治以降の佐渡におけるキリスト教の拠点で、聖堂は1887年に建てられた。設計者と伝わるのは、建築家でもあったフランス人のパピノ神父。国の重要文化財「カトリック鶴岡教会」(山形県鶴岡市)の聖堂を設計するなど、国内の多くの教会建築を手がけた。隣接する司祭館も、聖堂と同時期に建てられたとみられる。
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