
二反割遺跡で見つかった井戸の跡=10月2日、上越市三和区
新潟県埋蔵文化財調査事業団は10月2日、上越市三和区岡木で発掘調査が進む中世の集落跡「二反割(にたんわり)遺跡」を報道陣に公開した。大きな建物や井戸、溝の跡が見つかり、計画的な配置と集落規模から有力者が関わったと考えられている。5日に現場を一般公開する。
二反割遺跡は、上越、南魚沼両市を結ぶ上越魚沼地域振興快速道路の一部「上越三和道路」建設に伴い発見され、発掘調査は2011年、15年に続いて3回目。今回は遺跡内で最大となる約85平方メートルの総柱建物跡の存在が明らかになった。
遺跡は貴族社会から武家社会へと移り変わる時代のもので、平安末期から鎌倉初頭にかけての時代とされる。能登半島との流通ル...
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