上杉砲術隊による火縄銃の演武。爆音を響かせ、おびただしい煙を上げる=2022年10月、阿賀野市岡山町
上杉砲術隊による火縄銃の演武。爆音を響かせ、おびただしい煙を上げる=2022年10月、阿賀野市岡山町
大坂冬の陣で使われたと伝わる火縄筒を構える上杉砲術隊の勝見紀雄さん=山形県米沢市の自宅

 戦国時代、上杉景勝に仕え水原城主を務めた名将、水原親(ちか)憲(のり)らをたたえ歴史を学ぶ恒例の「あがの市民まつり」が10月6日、新潟県阿賀野市岡山町の水原小学校グラウンドで開かれる。まつりで人気を集めているのが、迫力満点の火縄銃の演武だ。410年前の大坂冬の陣で使われたと伝わり、山形県米沢市の市民グループが実演する。グループのメンバーは「火縄銃の演武を通じて、親憲と阿賀野の歴史について知ってほしい」と話している。

 まつりは、市民有志でつくる「阿賀野市民まつりを創(つく)る会」が2015年からほぼ毎年開いている。親憲が上杉家の初代鉄砲隊長を務めた縁で、上杉家の所領だった米沢市で活動する市民グ...

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