
新潟地震の教訓について考えた講演会=10月6日、新潟市東区
1964年の新潟地震の教訓を学ぶ講演会が10月6日、新潟市東区プラザで開かれた。専門家が能登半島地震でも繰り返された液状化の被害や災害報道の変遷について発表し、約100人が今後の備えを考えた。
新潟地震から60年となったことに合わせ、政府の地震調査研究推進本部や新潟県などが主催した。新潟地震は64年6月16日に発生し、新潟県の14人を含む計27人が犠牲となった。
新潟大災害・復興科学研究所の卜部(うらべ)厚志教授は、能登半島地震で液状化の被害を受けた新潟市内の地域が新潟地震でも液状化していたと報告。新潟地震の当時は液状化が学問として確立されておらず、対策が進まなかったという。「3回目の被害を...
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