
長岡技術科学大で生まれた微生物を活用した浄化技術の海外展開を目指すヌル・アデリンさん=長岡市上富岡町
長岡技術科学大学(新潟県長岡市)などが開発した水質浄化技術を海外にも生かそうと、技科大のヌル・アデリン助教(33)が浄化装置の開発販売を手がける株式会社「AQVANA(アクアナ)」を立ち上げた。手洗いやシャワーといった生活用水の再利用を想定。災害や停電が多い東南アジア、水が不足しがちな中東などでの活用を目指す。「貴重な水を大切に使える方法として提案したい」としている。
水質浄化技術は、アンモニアなどを分解する微生物の力を活用。タンクなどの装置内には微生物のすみかとして、ヤシの実を砕いてまとめた「ヤシガラマット」を入れる。手洗いなどで使った汚水を循環させて浄化し、再利用する仕組みだ。
水を循環...
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