農林水産省北陸農政局は10月11日、新潟県の2024年産米の作況指数(9月25日現在、平年=100)が「やや不良」の98になるとの見通しを発表した。猛暑と渇水の影響で全国最低の「95」だった23年産米に続き、2年連続で「やや不良」となった。5月下旬から6月上旬にかけて気温が平年を下回った影響で茎が少なく、穂数が「やや少なく」なったため。8月15日時点の「平年並み」から悪化した。

 猛暑などの影響で2023年産米は品薄感などから価格が高騰し、24年産米の集荷競争も激しくなっている。全国有数のコメ主産県である新潟県の作況が「やや不良」との見通しが出たことで、コメの流通や価格への影響を懸念する声もある。

 作況指数は単位面積当たりの収量を示す数値。10アール当たりで平年値と比較して農水省が公表している。平年値は...

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