10月27日投開票の衆院選で、新潟県内5小選挙区には15人が立候補したが、女性候補者は前職の2人だけだった。1996年の小選挙区制度導入後でみると、96年の1人に次ぐ過去2番目の少なさとなった。近年は選挙区ごとに与野党で候補者の一本化が図られる傾向にあることや、今回から小選挙区数が6から5に減ったことが影響したとみられる。一方で「女性の政界進出を阻む壁はいまだにある」との声も聞かれた。

 新潟県内小選挙区の女性候補は、1996年に旧5区から、中選挙区時代に引き続き自民党の田中真紀子氏がただ1人出馬。2000年代には旧4区で旧自由党候補、旧1区で旧民主党候補が加わり、共産党も女性候補を擁立してきた。

 2010年代には旧4区で自民の金子恵美氏が、旧5区では田中氏の落選後に旧生活の党の森裕子氏や無所属の大平悦子氏らが、それぞれ挑戦した。

 多い時には...

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