三面川伝統の鮭漁「ウライ漁」に当る漁協関係者=10月21日、村上市羽下ケ渕
三面川伝統の鮭漁「ウライ漁」に当る漁協関係者=10月21日、村上市羽下ケ渕
三面川伝統の鮭漁「ウライ漁」に当る漁協関係者=10月21日、村上市羽下ケ渕

 新潟県村上市の三面(みおもて)川で10月21日、ウライと呼ばれる仕掛けを使った鮭漁が始まった。2022年に発生した県北豪雨の影響で過去2年は半分だけだった仕掛けを川幅いっぱいに設けた。23年は記録的な不漁となっただけに、関係者は今季の豊漁に期待を寄せている。

 ウライ漁は三面川の伝統漁法の一つで、川の中にすのこ状の仕掛けを設けて、鮭の遡上(そじょう)を止める。県北豪雨では、左岸側で土台となるブロックが傾いた。県の復旧工事が終わり、ことしは三面川鮭産(けいさん)漁業協同組合が、川幅180メートルにわたり仕掛けを設けた。

 2023年の捕獲数は約3500匹。15年には約5万5千匹を捕獲しており、大幅...

残り200文字(全文:500文字)