
管理するほ場を記した地図を確認する井部勘治代表理事(右から2人目)ら。農業活性化に向けた議論を注視する=上越市大潟区
2023年の猛暑の影響によりコメの流通量が減ったことなどで、米価が上昇している。長年米価の低迷に苦しんできた新潟県の生産者もほっと一息ついたところだが、持続可能な農業に向けた課題は山積している。輸入飼料の高騰で苦境に立たされた酪農家もいる。所得の安定と向上、後継者育成に向けた支援が実現するのか。県内農家は衆院選での農政を巡る論争を見守る。
新発田市の農業生産法人「アシスト二十一」は離農した個人などからの田んぼを引き受け現在約70ヘクタールを耕作している。主食用米の他に飼料用作物の栽培にも力を入れる。飼料用作物との組み合わせは、受託農地が増えても耕作を続けられる体制を考えてのものだ。収益を上げ...
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