
10月27日投開票の衆院選は小選挙区定数「10増10減」を受け、新たな区割りで行われている。新潟県など10県で選挙区が減った一方、東京都は5増の30選挙区で144人もの候補が舌戦を繰り広げる。今後も人口の東京一極集中が進めば、「1票の格差」を是正するため、東京の定数はさらに増える。首都の有権者や候補は、こうした状況をどう考えるのか。日本一小さい選挙区の東京2区を歩いた。(東京支社・斎藤了一)
衆院選が公示された10月15日、外国人観光客でごった返す台東区・浅草の雷門周辺で取材を始めた。
妻の買い物を待っていた台東区の無職男性(70)に、東京選出の衆院議員が増えることについて尋ねた。すると「東...
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