
吉田東伍の歩みを示す資料が並ぶ吉田東伍記念博物館の企画展=阿賀野市保田
全国4万1千項目もの地名を網羅する地誌「大日本地名辞書」を著した新潟県阿賀野市出身の歴史地理学者、吉田東伍の生誕160年記念企画展が、阿賀野市保田の吉田東伍記念博物館で開かれている。東伍が古里で暮らした幼少期から、歴史家となる決意を固める青年期までの歩みを中心に、古書など80点の資料で紹介している。
東伍は1864年、旧保田町(現阿賀野市保田)の山林農家の三男として生まれた。13歳で学校を中退後、図書館に通うなど独学に励み、大日本地名辞書をはじめ多くの著作を手がけた。
会場には、東伍が幼少期に英字をつづった落書きや、寺子屋で読んでいた論語などが並ぶ。青年期に西洋哲学や社会学などの本を読んで要...
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