
県内の衆院選の結果について背景を語る越智敏夫・新潟国際情報大学長=10月29日、新潟市中央区
10月27日に投開票された衆議院選挙で、新潟県内の5小選挙区は立憲民主党の候補が全勝した。有権者は自民党系候補に厳しい審判を下し、選挙区から自民の議席が消えた。県内の政治力学が変化した背景をどう読み解けばいいのか。新潟国際情報大学長の越智敏夫氏(63)=政治学=に聞いた。(報道部・長野清隆)
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「決して立民に風が吹いたわけではなく、裏金問題を抱えた自民の敵失に乗じただけだ。旧民主党が政権交代した2009年の衆院選でも県内選挙区で民主党が全勝したが、今回は明らかに状況が違う。政権交代までの期待はなく、自民よりはましという理由で勝った」
-新潟県は前回、前々回衆院選も...
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