
津波想定の訓練で建物の上階に避難する住民ら=11月5日、新潟市東区古川町の山の下まちづくりセンター
「津波防災の日」となる11月5日、新潟市は地震と津波を想定した対応訓練を行った。各区では住民が避難訓練に参加して防災意識を高めたほか、市役所では災害対策本部を立ち上げて関係機関との連携を確認した。
市内で最大震度7の地震が発生し、大津波警報が発表された想定で訓練を行った。津波避難ビルに指定されている東区の「山の下まちづくりセンター」では、近隣住民約30人が訓練に参加。緊急時に施設を解錠する住民が鍵を開けると、一斉に3階へ避難した。手すりにしがみついて階段を上る高齢者の姿もあった。
能登半島地震の発生時にも施設を解錠したという新興第2区自治会長の國兼忠男さん(81)は「早く鍵を開けなければなら...
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