石港遺跡で出土した「頭椎大刀」=燕市渡部
石港遺跡で出土した「頭椎大刀」=燕市渡部

 古墳時代の集落跡や土器が発見され、発掘調査が進む新潟県燕市渡部地区の石港(いしみなと)遺跡から、木製で、大刀(たち)の柄の先端「柄頭(つかがしら)」が丸い形をした「頭椎(かぶつちの)大刀(たち)」が出土した。新潟県内初とみられる。古墳時代後期のもので、刀身はなく柄頭のみだが、有力者がこの地にいたことを示すものとして注目される。

 石港遺跡は大河津分水右岸の河川敷に位置し、南北約230メートル、東西約350メートルに及ぶ。分水路の改修工事に伴い、市教委が2022年度から発掘調査を進めている。

 これまで、集落を囲う溝などの遺構をはじめ、多くの土器や木製品、玉製品が発見された。越後平野で初めて確認さ...

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