決算会見に臨む第四北越フィナンシャルグループの殖栗道郎社長(左)と、大光銀行の川合昌一頭取=11月8日、新潟市中央区
決算会見に臨む第四北越フィナンシャルグループの殖栗道郎社長(左)と、大光銀行の川合昌一頭取=11月8日、新潟市中央区

 新潟県内2地銀が11月8日に発表した9月中間決算は市場金利の上昇などで好業績となった。日銀の追加利上げによる増益効果はまだ限定的だが、マイナス金利政策の解除で「金利ある世界」に入り、長期的には経営に好影響が見込まれる。ただ、米大統領選は保護主義的なドナルド・トランプ氏が勝利。日本の経済金融環境に変化を及ぼす可能性があり、2地銀のトップは影響を注視する姿勢を示した。

 「貸出金利息は若干プラスだが、預金利息もセットで上がり、トータルでは微増だ」。第四北越フィナンシャルグループ(FG)の殖栗(うえぐり)道郎社長は決算会見で、日銀の追加利上げによる増益効果は、すぐに出るわけではないとの考えを示した。...

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