
落ち着いた雰囲気の「アトリエ佐輝」で、作品の横に立つ市橋輝之さん=佐渡市加茂歌代
佐渡の自然や町並みを表現した作品を数多く手がける新潟県佐渡市加茂歌代の版画家、市橋輝之さん(78)が、自宅近くに「アトリエ佐輝(さき)」をオープンした。これまでに制作した自身の作品を展示公開する施設で、落ち着いた雰囲気の室内には数多くの作品が並び、島内の美術愛好家らが訪れている。市橋さんは「長年の夢がかなった。多くの人に見てもらいたい」と話している。
市橋さんが版画と出会ったのは高校生の時で、20代で妻のツヤ子さん(79)と出会ってからは2人で島中を巡った。時にはやぶをかき分けたり、四つんばいで山を登ったりして作品のモチーフを追い求め、県展や国展で入選、入賞を重ねてきた。10年ほど前に体調を...
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