
屋内の無泥養殖施設でドジョウの世話をする鈴木常治さん=十日町市重地
新潟県十日町市中里地域で鈴木木工を営む鈴木常治(つねじ)さん(51)が、泥を使わない「無泥養殖」で、ドジョウの生産に取り組んでいる。ドジョウ養殖には休耕田などを使うことが多いが、水槽に井戸水を引き「泥臭くない十日町の新名物に」と、2024年から飲食店への出荷やイベントでの販売を始めた。
鈴木さんは大工の傍ら新事業を模索する中、関東からの移住者の助言を得て、国産が少ないドジョウに注目した。「ペットを飼ったこともなく、ドジョウも食べたことがなかった」という鈴木さんだが、自社作業場を改装し、5年前から養殖の研究を開始。県内水面水産試験場(長岡市)の指導を仰いだ。
他のドジョウと差別化を図るため、無...
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