経営者向けフォーラムで講演するスノーピークの山井太社長=11月20日、新潟市中央区
経営者向けフォーラムで講演するスノーピークの山井太社長=11月20日、新潟市中央区

 アウトドア製品企画販売のスノーピーク(三条市)の山井太(とおる)社長が11月20日、新潟市中央区で行われた県中小企業家同友会の経営者向けフォーラムで講演し、「2027年12月までに再上場したい」と、再上場に意欲を示した。米投資ファンドのベインキャピタルと組んだ経営陣による自社買収(MBO企業の経営陣による自社買収を意味する「Management Buyout(マネジメント・バイアウト)」の略語。経営陣が自社の株式を買い取り非上場企業にすることで、敵対的な買収を防げるほか、株価に左右されず自由度の高い経営ができる。一方で、株主からの監視機能がなくなり、経営が不透明になる懸念もある。)を実施し、7月に非上場化した。米国など海外展開を加速させ「28年の創業70周年を迎えるまでに再上場する覚悟だ」と語った。

 山井社長は「ARE YOU READY 覚悟はできたか?」をテーマにした基調講演で登壇。非上場化の選択について「時価総額が下がり、外から買収されるリスクを考えた」と説明した。

 スノーピークは新型コロナウイルス禍のキャンプブームで業績が伸びたが、需要の一巡で売り上げが減少した。...

残り315文字(全文:690文字)