炊きたての新米は、それだけでごちそうだが、「ご飯のお供」はおいしさをさらに引き立ててくれる。伝統野菜や郷土料理を活用した商品も多い。新潟県見附市と長岡市で作られた魅力あふれる一品を紹介する。

◆細切れにして交ぜて・米善(見附市)「みそ漬」

甘みやうまみが味わえる米善のみそ漬け

 創業約150年の老舗みそ・しょうゆ店で、見附市今町1の「米善(よねぜん)」が製造する5種類のみそ漬けは、米こうじを使った自慢のみそに、地場産中心の野菜などをじっくり漬け込んで、味を染み込ませている。4代目社長清水芳夫さん(67)は「若い人にもぜひ食べていただきたい」と話す。

 約60年前に3代目が始めた。最初に塩漬けをし、次に見附産米こうじが入ったこだわりのみそに、1年漬ける。この間に3回新しいみそに漬け替えており、手間をかけた分、深い味わいを生み出している。

じっくり漬けた野菜をみそだるから出す作業=見附市今町1

 野菜によって異なる風味や食感がある。ダイコンはシャキシャキとした食感、丸ナスはスポンジのように軟らかい歯触り、ミョウガは鼻に広がる香りなどが楽しめる。キュウリや北海道産の昆布もある。

 味が濃いので、薄く切ってご飯にのせるシンプルな食べ方や、細切れにして交ぜ合わせるのがお勧めだ。清水社長は「昔ながらのみそ漬けは、ご飯のおかずに最適だと思う」と話す。

 100グラム入り。ダイコン、キュウリ、丸ナス、昆布は280円。ミョウガは380円。ネーブルみつけ、パティオにいがたでは、詰め合わせも販売している。問い合わせは米善、0258(66)2013。

◆おにぎりにディップ・寿々瀧(長岡市)「おむすびジャム」

地場食材を生かした味を楽しめる「おむすびジャム」シリーズ

 長岡市下々条1の寿々瀧(すずたき)が製造する「おむすびジャム」シリーズは地場食材を...

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