炊きたての新米は、それだけでごちそうだが、「ご飯のお供」はおいしさをさらに引き立ててくれる。伝統野菜や郷土料理を活用した商品も多い。新潟県長岡市と小千谷市で作られた魅力あふれる一品を紹介する。

◆辛みが強い山古志産・丸七食品(長岡市)「かぐら南蛮のり」

ピリ辛さが食欲を刺激する「野沢菜入かぐら南蛮のり」

 滑らかな舌触りのノリのつくだ煮に、ピリッとした辛みがアクセントになり、食欲を刺激する。長岡市新産2の丸七食品の「野沢菜入かぐら南蛮のり」は、長岡市山古志地域の伝統野菜カグラナンバンを使用しており、県内外で愛されている。

 中越地震で大きな被害を受けた山古志の人々を応援するため、名産のカグラナンバンをアピールして消費を拡大しようと、丸七食品の樋口勝博社長(59)が10年ほど前に商品化した。現在は、山古志の3カ所の農家で取れたカグラナンバンを使用している。

 山古志産は、寒暖差のある高地でじっくりと育てられるため、ほかの地域産よりサイズが大きいのが特徴。ノリのつくだ煮には風味が豊かなアオサを使用し、食感を出すために野沢菜も入れている。関東圏でも人気が高く、土産として購入する人も多いという。

 樋口社長は「山古志のカグラナンバンは辛みが強い。甘さのあるノリのつくだ煮とも相性が良く、ご飯が進む」と太鼓判を押す。

 長岡市喜多町の道の駅ながおか花火館内「越後御貢屋」などで購入できる。100グラム入り680円。問い合わせは丸七食品、0258(46)9000。

◆ご飯全体に交ぜ交ぜ・丸魚魚沼水産(小千谷市)「棒鱈の甘煮フレーク」

うまみと栄養が詰まった「棒鱈の甘煮フレーク」

 「郷土料理をもっと手軽に味わってほしい」。小千谷市桜町の丸魚魚沼水産が手がける「棒鱈(ぼうだら)の甘煮フレーク」は、...

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