
第四相愛寮跡地で行われた韓国外務省主催の追悼式であいさつする朴喆熙駐日大使=11月25日、佐渡市
11月24日に新潟県佐渡市で開かれた、「佐渡島(さど)の金山「相川鶴子金銀山」と「西三川砂金山」の二つの鉱山遺跡で構成。17世紀には世界最大級の金の産出量を誇った。金の採取から精錬までを手工業で行っていた時代の遺構が残っているのは、世界的に例が少ないとされる。」追悼式に参加しなかった韓国政府は25日、佐渡市相川地区で独自に追悼行事を行った。朴喆熙(パクチョルヒ)駐日大使や韓国人遺族ら約30人が朝鮮半島出身労働者の宿舎跡に集まり、黙とうをささげ、献花した。
追悼行事は韓国外務省主催。「第四相愛寮」跡地には、花や果物などを供えた祭壇が設けられ、「佐渡鉱山強制動員韓国人犠牲者追悼式」と書かれた横断幕が掲げられた。遺族は3家族9人が参加した。
朴氏は「佐渡鉱山に強制的に動員され、過酷な労働で倒れた韓国人労働者の霊に深い哀悼の意を表し、謹んで冥福を祈る」とあいさつ。「痛ましい歴史が記憶され続けるよう、韓日両国が努力しなくてはならない」などと述べた。
追悼行事は20分ほどで終わった。報道陣が「なぜ(24日の)追悼式に出席しなかったのか」などと問いかけたが、朴氏は取材に応じず会場を後にした。
韓国人遺族は追悼式後、史跡佐渡金山の道遊坑や、北沢浮遊選鉱場跡などを見学した。...
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