北諏訪小開学の地に設置された看板の除幕式=上越市上千原
北諏訪小開学の地に設置された看板の除幕式=上越市上千原

 地域の歴史を知ってもらおうと新潟県上越市北諏訪地区の住民団体「北諏訪まちづくり振興会」は、北諏訪小学校の開学の地を示す看板を上越市上千原に設置した。看板には開学までの経緯が記されており、先人の苦労と教育にかける思いが伝わってくる。

 2024年の今年創立151年の北諏訪小は、旧千原村の庄屋金子藤次郎が江戸末期に自宅で開いた私塾が源流となっている。1872(明治5)年の学制を受け、藤次郎の長男、栄造を中心に地元住民50人が資金や米を寄付し、私塾の跡地に2階建ての校舎を建設。1874(明治7)年に北諏訪小の前身となる「第三拾四番小学第二番分校」が開校した。

 当時、地域には65人の入学対象者がいたが...

残り409文字(全文:709文字)