
県議会12月定例会本会議の一般質問で答弁する花角英世知事=12月9日
11月に新潟県佐渡市で開かれた世界文化遺産1975年に発効した世界遺産条約に基づき、歴史的建造物や遺跡を対象にユネスコが人類共通の財産として登録する。国内では姫路城などが登録されている。世界遺産にはほかに、貴重な生態系などの自然遺産と、文化と自然の要素を併せ持つ複合遺産がある。登録の可否は世界遺産委員会が決める。「佐渡島(さど)の金山「相川鶴子金銀山」と「西三川砂金山」の二つの鉱山遺跡で構成。17世紀には世界最大級の金の産出量を誇った。金の採取から精錬までを手工業で行っていた時代の遺構が残っているのは、世界的に例が少ないとされる。」に関わる全ての労働者の追悼式について、花角英世知事は9日の県議会12月定例会の一般質問で「来年以降も開催できるよう、国とも協議しながら検討したい」との考えを示した。
7月に佐渡金山の世界文化遺産に登録が決まった際、日本政府は朝鮮半島出身者を含む全ての労働者を追悼する式典を毎年開くことを表明した。11月に初の式典が開かれたが、韓国政府は追悼式の内容が日本との合意水準を満たさなかったなどとして、開催前日に不参加を決めた。
花角知事は式典に関する韓国との関係については「外交上の事柄で発言を差し控える」と述べた。その上で、佐渡市や地元の民間団体とともに2025年以降の開催に向けて検討するとした。
韓国では尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が一時「非常戒厳」を宣言し、混乱が続いている。県議会終了後、花角知事は新潟日報社の取材に「地元としては粛々と準備していきたい」と述べた。
2025年以降の...
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