
紙卸売りの網中(北九州市)が、紙卸売りの山忠(新潟市中央区)の全株式を取得し、完全子会社化した。社長は網中裕城・網中社長が務める。経営権の引き継ぎは11月28日付。買収額は非公表。従業員の雇用は維持する。
山忠は1871年創業の老舗で、洋紙や包装資材を主に新潟県内の企業向けに販売している。年間売上高は約10億円。
網中は九州や関東・首都圏での紙の卸販売のほか、近年は企業の合併・買収(M&A)を進め、グループで印刷業なども手がける。グループの売上高は2024年9月期で約170億円。山忠のグループ化で、新潟県での販路拡大を目指す。
網中社長は「紙販売の市場が縮小する中、生き残りをかけ、他地域での...
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