南魚沼市が代執行によって解体する特定空き家=12月19日、南魚沼市六日町
南魚沼市が代執行によって解体する特定空き家=12月19日、南魚沼市六日町

 新潟県南魚沼市は12月19日、空き家対策特別措置法に基づく略式代執行により、南魚沼市六日町の空き家の解体作業に着手した。相続放棄で所有者はいない。小中学校の通学路に面していることから、落雪などでけがの危険性があると判断した。市によると、建物の全てを除却する代執行は市内で初めて。

 解体される空き家は、木造2階建ての住宅で、延べ床面積は約90平方メートル。1974年に建築され、約10年前から相続人不在の空き家となり、2018年に市が倒壊などの危険性がある「特定空き家」に認定していた。

 建物の屋根雪の落下で通行人がけがを負う危険性があり、ここ数年は市職員が見回り、危険性があれば屋根の雪を落としてい...

残り311文字(全文:611文字)