避難所運営に女性の視点を取り入れる重要性を考えたグループワーク=新潟市中央区
避難所運営に女性の視点を取り入れる重要性を考えたグループワーク=新潟市中央区

 災害時の避難所運営や復興に女性の視点を取り入れる重要性を考えるセミナーが、新潟県庁で開かれた。20人の参加者は講演やグループワークを通じ、より良い避難所環境をつくる方法に思いを巡らせた。

 1月の能登半島地震などを受けて県が初めて企画し、12月15日にあった。NPO法人「イコールネット仙台」(宮城県仙台市)の宗片恵美子常務理事が講演した。

 宗片さんは2011年の東日本大震災で浮き彫りとなった避難所に女性用の物資が届かない、調理などの負担が女性に集中するといった課題を指摘。13年後の能登半島地震でも同様の事態が起き、「胸の痛む思いだ」と語った。

 課題が解決されていない背景には災害対策を男性中心で...

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