
中越地震で被災した小千谷市塩谷集落の復興過程を説明する渥美公秀教授=新潟市中央区笹口1
発生から20年となった中越地震の復興から地域づくりを考える講演会が、新潟市中央区のホテルで開かれた。大阪大大学院の渥美公秀(ともひで)教授が、震災で大きな被害を受けた新潟県小千谷市の塩谷集落の事例から、ボランティアの役割を解説した。
北陸地域づくり協会(新潟市江南区)が2024年12月19日に主催。50人が参加した。
塩谷集落は中越地震で全集落避難を余儀なくされ、世帯数は49から20に減った。渥美教授は地域が大切にしている伝統行事や田植えなどに参加しながら関係をつくり、集落の将来を話し合うワークショップを開催。学生や研究者らと住民が交流する「塩谷分校」などの取り組みを展開してきた。
「変革を...
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