
會津八一の書や指導書など36点が並ぶ企画展=新潟市中央区万代3
新潟市出身の歌人で書家の會津八一(1881〜1956年)の書を集めた企画展が新潟市中央区の市會津八一記念館(新潟日報メディアシップ5階)で開かれている。利き手ではない右手での筆さばきを新聞活字から学んだ青年期の筆跡から、晩年の作品まで、誰にも師事せずに大成した「独往」の筆致の変遷を伝えている。
八一の業績や人柄などに初めて触れる人に向け、2018年度から不定期で開いている企画展「八一を知る、八一がわかる」の第4弾。今回は書家としての側面に焦点を当てた。
20歳のころにまとめた、自身が幹事を務めた俳友団体の句集では、字形が正方形で誰にでも読みやすい明朝(みんちょう)体を意識していたことが見て取...
残り226文字(全文:526文字)