調理場兼店舗で、皮から水ギョーザを作る林淑子さん=佐渡市長江
調理場兼店舗で、皮から水ギョーザを作る林淑子さん=佐渡市長江

 中国黒竜江省出身の林淑子(としこ)さん(62)が、本場中国の水ギョーザを皮から手作りするテイクアウト店「龍金(りゅうきん)」(新潟県佐渡市長江)を営んでいる。共同経営者で、食品衛生管理責任者の資格を持つ娘の友崎由美さん(38)らの協力を得て、自宅敷地に調理場兼店舗を構えた。お客さんとの交流を通し、林さんの生きがいになっている。

 林さんは残留孤児だった義母の帰国に伴い、約33年前に家族と佐渡に移住。働き通しで日本語を学ぶ時間はなかったが、日常の会話程度はできる。7年前に夫が亡くなって仕事をやめ、パート以外の時間が手持ち無沙汰になっていた。

 頻繁に連絡を受けていた友崎さんが、中国で料理店を営んで...

残り550文字(全文:850文字)