
40回目を迎えた金泉寺の節分会。迫力あふれる鬼踊りが披露された=2月2日、柏崎市長崎
2月に入り、新潟県柏崎市内で立春の縁起酒出荷や、40回の節目を迎えた豆まきなどの恒例行事が行われた。県内はこの冬一番の寒波に見舞われているが、参加者は「春よ、早く来い」と願いを込めた。
◆アトラクションも工夫「節分会」
柏崎市長崎の金泉寺(こんせんじ)で2月2日、「節分会」が開かれた。迫力満点の鬼踊りなどが地域に親しまれており、40回目を迎える2025年も本堂を埋め尽くす約200人が訪れた。「勉強嫌いは鬼になるぞ」などと大声を上げる鬼を、年男らが豆をまいて追い払い、1年の平穏や無病息災を願った。
節分会は地域おこしを兼ねた行事として、先代住職の故小林知行(ちこう)さんらが始めた。住民を楽しませようと毎年内容を工夫し、始まって数年後から鬼踊りを行っている。
鬼踊りのストーリーは、演劇が趣味の小林知明(ちみょう)住職(70)が考えている。「怠けてばかりだと鬼になるぞ」「悪口や陰口を言っているのを見たぞ」などと言って、人々を脅す鬼を退治する筋書きで、小林住職は「鬼は人間の心の中に潜んでいる。人に優しくできる人がまく豆しか退治できない、という話になっている」と説明する。
バルーンアートショーや和太鼓グループ「日本海太鼓」の奉納太鼓、落語家の林家たこ蔵さんによる一席に続いて、...
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