
鬼の狂言が復活した宝積寺の節分行事=2月2日、長岡市東川口
新潟県長岡市東川口の宝積寺で2月2日、厄よけと無病息災を願う節分の行事が開かれ、赤鬼と青鬼が酒をつぎ合うオリジナルの狂言が5年ぶりに復活した。100人以上が参加し、おどけた鬼の演技に大笑いした。
鬼の狂言は宝積寺の先々代の住職が、子どもたちの冬の楽しみにしたいと、京都の寺院で行われていた狂言から引用して作った。1939年ごろから、地元の20〜30代の男性2人が正体を隠して鬼を代々演じた。
しかし、地域には鬼を演じられる若手が限られており、先代の鬼が異例の20年務めて2020年に引退した後、後継者不足と新型ウイルス禍で中断した。2025年は住民が「子どもたちに節分の行事を体験させたい」と希望し、鬼を務める地元の若者2人を確保した。
鬼はうなり声を上げながら床を力強く踏みならして登場し、客席を歩き回って乳幼児を怖がらせた。酒を飲む時の歌を参加者も一緒に歌って盛り上がり、酔っぱらったり、足がもつれてひっくり返ったりする鬼の様子を楽しんだ。
客席を歩き回る鬼=2月2日、長岡市東川口の宝積寺

川口小...
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