
ハクチョウの生息環境などについて講演する関島恒夫・新潟大農学部教授=2月8日、五泉市旭町
ハクチョウの保護や環境保全活動などを行う全国組織「日本白鳥の会」の研修会が2月8日、新潟県五泉市粟島の市総合会館で開かれた。新潟大学農学部の関島恒夫教授=動物生態学=が基調講演し、生態系のつながりを守る大切さを説いた。
研修会は、日本白鳥の会の総会に合わせて毎年実施しており、今回で47回目。会員ら約50人が参加した。
関島教授は、越後平野でハクチョウなどの野鳥が、潟や湖、河川をねぐらに、周辺の田んぼを餌場にするといった生態系ネットワークをつくっていると説明。人間による土地開発が、こうしたつながりを断ち切る恐れがあると指摘した上で「越後平野の魅力を最大限に生かすため、行政と連携して水辺環境の整...
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