あずまやに飾られたパネルと島上小学校の児童たち=燕市横田
あずまやに飾られたパネルと島上小学校の児童たち=燕市横田
パネルを展示したあずまやで完成を喜ぶ島上小学校の児童たち=燕市横田

 新潟県燕市横田の市道沿いにある「横田切れ公園」を広く知ってもらい、足を運んでもらおうと、地元の島上小学校児童が横田切れの歴史などを紹介するパネルを制作した。パネルは公園内のあずまやに展示され、児童たちは「横田切れを未来へ伝える場所として、公園がたくさんの人に大事にされるように」と願った。

 1896年に発生した横田切れは大河津分水路建設の契機にもなった大水害。公園は、災害の記憶を後世に伝えようと、発生100年に合わせて破堤場所に造成された。

 島上小児童は河川愛護看板のデザインを手がけるなど、過去にも公園に関わってきた。今回は市が若者の主体的な活動を応援する「羽ばたけつばくろ応援事業」に応募し、4年生13人が2024年春から授業の中で取り組んだ。

 あずまやには当時、横田切れに関する掲示物がなかったことから、パネル設置を提案。信濃川大河津資料館や、土砂がたまった痕跡を今も残す場所を訪ねて話を聞くなどして、盛り込む内容を検討した。

 パネルはA3判で12枚。横田切れによる人的被害や切れた土手の箇所数、流された橋の数などを地図とともにまとめたほか、...

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