
子どもたちが参加し、巨大な数珠を回した百万遍=2月23日、胎内市菅田
集落の安全や五穀豊穣(ほうじょう)を願い、車座になって巨大な数珠を回す「百万遍」が2月23日、新潟県胎内市菅田(すげた)の担い手センターで行われた。200年ほど続く伝統行事を受け継ごうと、集落の子どもたちも参加し、にぎやかに念仏を唱えた。
百万遍は毎年2月21〜23日の3日間、大人たちが行ってきた。高齢化で参加者が減ってきたため、伝統を守ろうと、2024年から地元の子どもたちも加わる。小泉真菜美さん(34)は「絶やしたくないし、子どもたちにも楽しんでほしい」と話す。子どもを含め約20人が参加した。
数珠の輪の直径は2メートルほど。一玉一玉が木彫りで、子どもの拳よりも大きい。参加者は数珠を両手...
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