
農林水産省は3月3日、政府備蓄米著しい不作などの緊急時に備えて国が保有しているコメ。1993年の大凶作「平成の米騒動」をきっかけに95年から制度化した。適正な備蓄量は100万トン程度とされ、近年は91万トンで推移している。全国の民間倉庫で5年ほど保管し、古くなったコメは飼料や加工向けに販売する。備蓄運営は政府の「米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針」に規定されている。放出に向けた初回入札15万トンを10日から実施すると発表した。対象は24道県が産地のコシヒカリやひとめぼれなど計41品種。3月半ばに集荷業者に売り渡した後、3月下旬にもスーパーなどの店頭に並ぶ見通し。高騰するコメ価格が...
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